未経験でこれからIT業界に就職・転職しようと考えて、IT業界を調べていると色んな言葉が出てきませんか?結構難しいですよね。とはいえ基本的な用語についてはIT業界を目指す上で知っておかないと太刀打ちできないのも事実です。
プログラマー、SE、SIerって、そもそも何なのか、今までIT業界に関わったことがない人にとっては、難しいのではないでしょうか。
今回は、それぞれの単語がどういう意味なのかを紹介し、それぞれの違いを明確にしていこと思います。
用語その1~プログラマー~
プログラマーについて話す前に、まずプログラムについて説明します。プログラムとは、広い意味として「あらかじめ決めた手順を記録した目論見」のことです。卒業式や結婚式のなどでもプログラムってありますよね。始めの挨拶の次は・・の歌とかあらかじめ決められていますよね。
IT業界に出てくるプログラムも結局は同じです。それが、紙に書いてあるのか、コンピューターに記憶させているのかの違いです。
コンピューターといえば、我々の身近なところで無数にあります。例えば、パソコン、インターネット、スマホ、今我々の身近にあるものは大概プログラムで動いています。
ちなみに、プログラミングってここ最近よく聞きませんか。小学校教育などでも導入されるようですよ。普段から耳にする機会が増えてきていると思いますが、これはプログラムを作ることを指します。そのプログラムを作る人をプログラマーと言います。
また、勉強し始めた方であればプログラマではなくコーダーという言葉を聞いたことがあるかと思います。コーダーのイメージがプログラマと混ざっている方はこれを機に確認すると良いかと思います。
皆さんはコーダーという職種をご存知でしょうか。IT業界に馴染みのない人にとっては聞いたことのない言葉かもしれませんが、コーダーはWEBサイトの構築にはなくてはならない存在です。 またスキルを比較的身つけやすいという事もあり、エンジニ[…]
Check!
- プログラムとはコンピューターに記録されているモノ
- プログラミングはプログラムを作ること
- プログラマーはプログラムを作る人
用語その2~SE~
SEとは、システムエンジニアのことをいいます。そのシステムエンジニアってなんですかってことになりますよね。システムエンジニアとは、システム開発の設計、構築、テストをする人です。
といっても、「システム開発ってなんですか」って人もいるかと思います。システム開発はよく家の建築とかと例えられます。家を建てる時、家を図面に起こしますよね。実際に家を建てたあと、耐震性が問題ないかなど検査しますよね。
システムも最初から図面も何もない状態でつくることは不可能です。そのため、家の図面にあたるものを作ります。これを設計と言っています。実際に家を建てるのは構築(開発)、検査にあたるのはテストと、システム開発もただ作るだけではないということです。
Check!
- システムエンジニアはシステムを設計し、作り、テストする人
- システム開発は、家を作るのと似ている
用語その3~SIer~
SIerとはシステム開発全般を行う会社のことです。読み方は「エスアイアール」と読み、システムインテグレーターを略してSIerとなっています。
システムインテグレーターとは何かというと、ある企業で新しいシステムを作るといった場合、開発の規模によっては自社のSEでは作りきれないことがありますが、そんな時に新システムの構築を一部もしくは全て作るといったサービスを提供する会社のことです。
代表的な会社だと、NTTデータ、野村総合研究所(NRI)、アクセンチュアなどがあります。
先ほど出てきたシステムエンジニアや、プログラマーといった人は、このSIerや自社の情報システム部門に所属してシステム開発を行っていきます。SIerとSEとの違いは、会社と人の違いで、そもそもがずれているんですね。
Check!
- SIerとはシステム開発全般を行う会社
プログラマーとシステムエンジニアの違いとは
IT業界で働いているとよく聞かれるのが、「プログラマーとシステムエンジニアの違いってなんですか」というものです。ざっくり説明すると「作業する範囲」が違います。
システムエンジニアは、設計から構築、テストとシステム開発の全工程を行います。対して、プログラマーは構築のみを行います。
ちなみに、システム開発に関わる人は、システムエンジニアやプログラマーだけかというとそういうわけではありません。一例ですが、大規模なシステム開発の場合、全体をコントロールする人も必要になります。そのような方をプロジェクトマネージャーといいます。
まとめ
さて、各用語について紹介してきましたが、それぞれを再度まとめるとこんな感じになります。
- プログラマー:プログラムを作り、システムを構築する人
- SE:システムを設計し、作り、テストする人
- SIer:システム開発全般を行う会社
こうやって並べてみると全然違うことが分かると思います。役割が違ったり、SIer については会社のことなので、そもそも物理的に違っていることが分かるかと思います。
今回紹介した言葉以外にも、最近はDX(デジタルトランスフォーメーション)とか、アジャイル、DevOpsなどのキーワードも飛び交っています。大事なことは、まさに今皆さんが行っているように出てきたキーワードを自分なりに調べて腹落ちさせていくことだと思います。
IT業界への就職や転職を望むのであれば、常に調べて勉強する姿勢が重要な要素になってきます。