「英語を学べば○○できる」日本語だけで満足するなんて勿体無い!英語を学べば仕事に活きる理由

2018年より段階的に小学校での英語教育がスタートし、2020年からは全国の小学校で全面的に実施されることになっています。

経済のグローバル化が進んでいる今日、これまで以上に英語の重要性が高まっていることは間違いありません。それに伴い、英語の学習方法も、オンライン英会話など、一昔までは考えられなかったようなサービスまで広く普及するに至っています。

こうした流れの中、「英語を学べば世界が広がる」といったキャッチコピーは本当によく耳にしますし、英語学習に関心をもっている人も多いことでしょう。

とはいえ、英語を学ぶことで具体的には何ができるようになるかまではイメージできない人もいらっしゃるのではないでしょうか?英語を学ぶ時間的・金銭的負担を考えると、何ができるようになるか分からないまま学習を継続するのは、モチベーション的にもちょっとしんどいですよね。

そこで、この記事では、英語を学ぶことでどういったことができるようになるかを、ほんの一握りですがご紹介します。

行動範囲が広がる

まず、英語を学習することで行動範囲が広がります。

海外旅行・移住

海外旅行

英語人口の数は、ネイティブ・ノンネイティブをあわせると15億人ほどと言われており、世界の人口を70億人ほどと考えると、世界の5人に1人ほどは英語を話していることになります。日本語人口が1億3千人ほどで、世界の50~60人に1人ほどですので、英語がいかに多くの人によって話されているかが分かります。

そのため、英語を学習しておけば、海外旅行の際に現地の人とコミュニケーションをとることができ、旅行できる範囲が広がります。

海外移住

また、旅行にとどまらず海外に移住することも検討できるようになります。
アメリカやイギリスのような英語ネイティブ圏はもちろんですし、シンガポールのようなノンネイティブ圏の国もあります。

例えばシンガポールは、株式などの投資商品の売買による利益(キャピタルゲイン)が非課税であったり、所得税率が最高でも20%(日本は最高45%!)など、税率がとても低い国です。そのため、富裕層の人が節税のため移住していたりします。

このように、英語を学習しておけば、様々な観点から自分の居住地を選べるようになります。

海外ネットショッピング

さらに、英語を学習すると、インターネット上の行動範囲も広がります。

例えば、日本でもネットショッピングで有名なAmazon.co.jp(https://www.amazon.co.jp/)があります。このAmazon.co.jpですが、サイトの下の方に他国版に切り替えるプルダウンがあります。

英語がちょっと読めるだけで、Amazon.com(アメリカ)、Amazon.com.au(オーストラリア)、Amazon.ca(カナダ)、Amazon.sg(シンガポール)、Amazon.co.uk(イギリス)を利用して、さらに5つのAmazonの中から商品を検索できるようになります。もちろん、Amazon以外にも様々な英語の海外ショッピングサイトがありますよ。

配送地域や送料など、注意すべき点もありますが圧倒的に購買範囲が広がります。日本では購入できない英字キーボードモデルのノートPCですとか、日本では翻訳前の話題の書籍など、日本語だけでは購入できない数々の商品に触れることができます。

趣味・情報源が広がる

また、英語を学習することで自分の趣味や情報源が広がります。

海外ドラマ・海外映画

最近では、NetflixやAmazonプライムなどを通じて、自宅で様々な国の海外ドラマ海外映画を鑑賞することができます。もうすでに海外ドラマにどっぷりハマっている人もいらっしゃるかもしれませんね。

たしかに、Netflixなどで海外の作品を鑑賞する場合は日本語字幕が付いていますので、英語が分からなくても作品は十分楽しめます

ですが、ここでちょっと想像してほしいのですが、日本語の作品を英語字幕で見ている外国人を思い浮かべてください。本当にその英語字幕を見て、私たちが日本語のセリフから感じているようなニュアンスや雰囲気を感じ取っているのかなと思ったことはありませんか?非常に古い映画で、『男はつらいよ』という有名な邦画がありますが、その英語版のタイトルは “Tora-san, His Tender Love” だそうです。

ちなみに、昔、週刊少年ジャンプで連載されていた人気漫画『るろうに剣心』は “Samurai X” と英訳されているそうです。

タイトルだけでも、日本語から受ける印象とはかなり異なりますよね?

また、字幕は文字数の制約があるため、原文のニュアンスが意図的に削られていることも少なくないです。

英語がちょっと分かるだけで、大好きなドラマや映画の本来のニュアンスに少しでも近づくことができますし、それは学習の大きなモチベーションにもなってきます。

もちろん、英語が分かれば、日本で未公開の海外ドラマの最新シリーズをみんなに先駆けて鑑賞できたりもしますよ。

情報源が広がる

すでにお伝えの通り、英語人口は世界の15億人ほどにも上っています。そのため、ニュースや新聞などの海外メディアや、海外のWEBサイトも、英語の占めるシェアが断トツに高いです。W3Techsによると、2020年4月時点でのWEBサイト自然言語に占める英語のシェアは約60%にもなっています。(https://w3techs.com/technologies/history_overview/content_language

これに対して日本語のシェアは数%ですので、英語を学習すると、日本語しか読めない場合と比べて数十倍の情報源にアクセスすることができるのです。

例えば、投資の世界ですと、日銀の発表を日本メディアが海外メディアに先んじて報道しても為替市場には反応がなかったのに、その後ロイターやブルームバーグなどの海外メディアが報道すると大きく為替レートが変動するといったことが起こります。先に速報を出したのは日本メディアであったにも関わらずです。いかに日本語と英語とでWEBにおける存在感が異なるかを如実に物語る一例といえるでしょう。

このように、英語を学習することで、これまでよりももっと多く、もっと影響力のある情報源に直接接することができるようになります。

仕事の選択肢が広がる

最後に、英語を学習すると仕事の選択肢が広がります。

就職・転職・昇進

単純にTOEICのスコアを就職や転職の条件の一つに設定している会社が増えています。大手求人ポータルサイトの調査によると、2000年代と現在とでは3倍以上の企業がTOEIC500点以上は要求するようになっているそうです。もちろん、TOEIC500点レベルでは英語で大した業務はできないでしょうから、本格的に英語を用いる企業であれば、TOEIC800~900点台のスコアを用意して応募する人も多いでしょう。

仕事における英語学習は、現状一種の足切りとして利用されている側面もありますので、英語を学習することで応募可能な企業の選択肢を増やすことができます。

また、昇進の際の条件の一つにTOEICの必要スコアを設定している会社も多いので、社内のキャリアップにつなげることもできます。

翻訳・通訳

また、英語を学習することで、就職先を増やしたり、昇進の機会ができるだけでなく、翻訳者・通訳者として、英語そのもので手に職を付けることもできます。

翻訳者については、翻訳会社の行うトライアルという試験に合格して翻訳者になるのが一般的です。

トライアルの合格者数は会社によって異なりますが、英検1級、TOEIC900点台レベルの人がゴロゴロいる中で、合格者数は数名というケースも多いです。一般的なフリーランス翻訳者で、12社ほどトライアルを受けていることが多いようです(多い人ではなんと50社ほど)。

翻訳者についてはこのトライアルに受かるかどうかがほぼ全てで、実力至上主義の非常にシビアな世界です。ですが、トライアルの良し悪しで評価されるので、ある意味とても公平な世界で、40代で翻訳者デビューといった話も耳にします。

通訳者については、これといった決まったルートがありません。

通訳案内士という難関国家資格がありますが、それを取得しないと通訳者になれないわけではありません。通訳学校に通ったり、通訳案内士の資格を取得したりして、通訳者としてのスキルを磨き、通訳者のエージェントに所属して仕事を斡旋してもらうか、フリーランスで自分で仕事を獲得してくるかというのが一般的です。通訳も、クライアントの言葉を聞きながら英語・日本語を瞬時に適切に置き換えなければならず、非常に高度なスキルが求められるシビアな世界です。ですが、通訳者もある意味公平な世界ですので、40歳以上で通訳者デビューといった話も聞きます。

まとめ

今回は IT に限った話ではない英語の重要性について紹介させていただきました。ここまででお話した通り、英語を学ぶことで、行動範囲や情報源、仕事の選択肢など、本当に色々な面で世界が広がります

少しずつでも構いませんので、こうしたことに関心があるのでしたら英語の学習を開始しましょう。