「Python」は何故人気なのか、「人口知能に使われる」だけじゃない魅力を考察!

Pythonというプログラミング言語をよく耳にするが、それが何故人気なのか理由が知りたいという方、仕事で使われる場面はどのようなところなのかなど、主に未経験の方に向けて情報をまとめていきたいと思います。

Pythonが人気な理由

他言語に比べて「分かりやすい」!?

PythonはC言語など他のプログラミング言語に比べてプログラムを分かりやすく、かつ簡潔に書くことが出来るという特徴があります。分かりやすいため教育用途で使われることも多いそうです。

データサイエンスには欠かせない存在!?

何といってもデータサイエンスとPythonは切り離せない関係がありますデータサイエンスとは、データを用いる科学ですが、Pythonにはそのためのライブラリがとても充実しているので、そういったことがやりやすい言語であるといえます。

近年話題になっている人工知能に関連する技術であるニューラルネットワークもデータサイエンスの分野で、簡単にいうと、人間の脳神経を情報科学によってモデリング、つまり模倣し構築したものですが、それにPythonが深く関わっているのです。

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前述したように、Pythonにはデータサイエンスに便利なライブラリが多いのですが、ライブラリをC/C++など高速な別の言語で書くことが出来るので、高速な処理が求められる分野であるデータサイエンスや、そのほかの分野にも広く使われているという訳です。

それと関連して、ライブラリを異なる言語で書くことが出来るので、いわゆるグルー言語と呼ばれる用途で使われることも多いそうです。「グルー」とは日本語で「接着剤、のり」といった意味なので、様々な言語をつなぎ合わせることが出来る言語と言えそうです。

Web開発にも使われている!?

また、Web開発におけるフレームワークも充実しているので、Webアプリにも多く使われています。その他にも、幅広い分野で使われているので習得しておいて損はない言語と言えるでしょう。

Pythonと人工知能の関係

近年「人工知能」というワードをよく耳にしますが、人工知能のブームはこれまでも何度かあったようです。今回のブームは神経科学による脳のリバースエンジニアリング、つまり構造を分析してそれを再現することによって出来たニューラルネットワークがカギになっています。

そして、ニューラルネットワークは数学とも深い関係があり、数式などをコーディングするのにPythonがうってつけであったという訳です。たとえば、ニューラルネットワークでは微分、線形代数、確率・統計などを用いますが、それらを実装するための標準関数やライブラリなどが充実しているということです。

今後どうなっていくか

教育分野で使われていくことも考えられる

今後Pythonはどうなっていくでしょうか。私は教育分野における活用がさらに進んでいくのではないかと思います。文法がシンプルかつ分かりやすいため習得が容易で、ライブラリも豊富なため応用的なこともしやすいためです。習得が容易なため最初に学習する言語に適しているのではないかと個人的には思っています。

また、習得が容易とはいっても出来ることが限られているということは決してなく、逆に学習すればするほど奥が深いと感じる言語であるといえます。そして、教育分野において多く活用されることになればそれだけ使用人口が増えることになり、ますます幅広い分野での活用が進んでいくと思います。

高速な処理との住み分けが進みそう

しかし、高速な処理がシビアに求められる分野では、C/C++などの言語と住み分けが進んでいくのではないでしょうか。とはいえ、そういった場面でもスケッチまたは設計図的な用途として活用されていくのではないかと思います。

つまり、スクリプト言語におけるPythonの使用率は格段に上がっていくと思います。しかし、完全にほかの言語に取って代わることは無いと考えます。たとえば、文書処理にはPerlなどの方が使いやすいと個人的に感じたことがあるなどです。

まとめると、科学分野に特化しつつ教育にも使われ、幅広い分野で活用されていくが、その他の言語に完全に取って代わることは無いと考えます。

最後に

日本でもプログラミング教育が進んでいき、Pythonも活用されていくと思います。そうなれば、言語の使用人口は飛躍的に増え、必要となる場面が多くなってくるはずです。そうした場合にこの言語を使えるようにしておくことは学習コストから考えても損ではないと思います。

 つまり、現状で最も将来性のある言語といっても過言ではないと思います。しかし、今後どんな言語が開発されていくかは分からないので断言はできません。それでも、近い将来に向けてこうした言語を学習していくという姿勢自体がプログラマーに求められていることなのではないでしょうか。