「本当にプログラマになれる?」プログラマに向いているかもしれない人の特徴とは

みなさんは、プログラムって聞いてどんな印象を持ちますか?難しそう?それとも興味がある?今や人工知能、IoT、DX、e-Sportsなど、ITと現実の境界がなくなってきましたね。
でもちょっと考えてみてください。目に見える部分の裏で、“プログラム”が動いているということを。

だから、プログラムを考えることは重要な事です。そこに目をつけたこれからプログラミングを学びたいというみなさんは、本当にすばらしいと思います。そこでどんな人でもできるのかということに着目し説明していきます。

プログラムって何?

Wikipediaによれば、プログラムは「コンピュータに対する命令(処理)を記述したもの」となります。パソコンで動くアプリケーションを見れば、一目瞭然ですね。

パソコン以外にも実に多くのアプリケーションがプログラムで動いています。ロボットから将棋ソフトまで、数え上げたらきりがありません。

どんな人が向いている?

①作り出すことに喜びを見つけられる

やはりプログラムを作ることに喜びを見つけられる人だと思います。この文章の読者は、学校の授業も含めて、一度はプログラムの経験があったり、興味がある人だと思います。結果何か動いたり、表示が変わったりすること、つまり自分で手を動かして何か作ることが楽しくて苦にならない人が、向いているというか、長続きすると思います。

②自分の思考を順序だてて表現できる人

プログラムを作る時は、与えられた仕様を満たすためにどういう解決方法があるかを考えます。その時、現実の問題をモデリングして論理の世界に変換してから考えることが一般的です。モデリングツールを使うこともあります。最初はざっくりとしたブロック単位で、紙に書き出してみます。そうするとブロックの間に論理(考え方)の隙間があることに気付くので、今度はその隙間を埋めていきます。

できあがった流れは、この段階ではまだ自分だけのものなので、他の人に確認(レビュー)してもらいます。こうすることで、論理の流れに矛盾がない、解決方法の一連の流れができるわけです。

この作業が面倒臭くて、いきなりプログラムを書こうとする人を見かけますが、あまりおすすめできません。

③ディスプレイに向かってのもくもく作業が苦にならない人

仕様を決め、プログラムを書く時になると、否応なくディスプレイとにらめっこしなければなりません。ひたすらキーボードをカタカタ打ち続けることになります。途中でやめたくなりますが、そこは集中してやっつけてしまいましょう。職業としては、プログラミング(コーディング)は作業と考えられています。どのような処理をするかは事前に考えプログラミングの時は事前に考えた処理を書くだけという流れです。

中には、プログラムを打ちながら考える人もいますが、テスト工程での修正の量が多いように思います。

余談ですが、いい椅子を使うことも大切かなと思います。私のところでは、以前普通の事務椅子を使っていましたが、姿勢が悪くなる人が多くなったので、一脚3万円くらいする、腰のサポートがしっかりしている椅子に変えたところ。結果的に生産性を上げることができました。

物理的な環境が整っているかどうかも、職場の選択には重要になります。

④コミュニケーションのできる人 

実はプログラミングの現場では、黙々とキーボードを打っている時間よりも、相談などの話をすることの方が多いことがあります。テストエンジニアとのやり取りも数多く発生します。

また、役職やポジションが変わることによって、上司、顧客、関係部署などとの折衝のウェイトが高くなったりもします。部下や後輩の指導、育成の仕事も増えます。時には厳しく指導する時もあるでしょう。上司や顧客から理不尽な要求を突きつけられることもあると思います。数多くの場面を経験することで、コミュニケーション力が磨かれていきます。プロになるためには必須の能力です。

一般に、プログラミングする人=オタク=根暗とみられることが多いですが、職場にはそのような人は少なかったりします。会議でもちゃんと発言しますし、挨拶もちゃんとしてくれたりと世間のイメージとは少し違っているかもしれません。

個人的に一番大事だと思っているのは、「挨拶」です。特に朝の挨拶です。元気な挨拶は周りの雰囲気を明るくしますし、毎日みていると、その日の気分や、体調に変化があることに気付きます。

⑤気分転換が上手な人

プログラマは頭を使う仕事なので、体を使うことと組み合わせるといいと思います。ウォーキングや、軽いランニング、最近ではヨガなどを行っている方もいらっしゃります。心身のバランスを整えるためには効果的です。ストレッチにもなるしヨガニードラと言ってものすごくリラックスできる方法があるので、一度経験するのもいいかもしれません。

プログラムを覚える方法

皆さんはプログラムをどうやって覚えましたか?それとも今から覚えたいでしょうか?私の場合、学生時代の授業でした。教科書をみて、キーボードから入力するということが最初です。それまで実験データを電卓でちまちま計算していたのが、パっとグラフになって表示され、感動したことを覚えています。

友達にプログラムの得意な人がいて、シューティングゲームを作ってたので、大学のゼミ室とかでずっとやってました。プログラムでシューティングゲームを作るなんて素敵じゃないですか?私がプログラミングを本格的に勉強し出したのはこのタイミングでした。

具体的にどうしたかというと

  • 興味のあることや身近にある困りごとを決するためプログラミングしてみる(一度作ったものは、しばらくしてブラッシュアップする)
  • 自分に合った書籍を見つけて、手元に置いて繰り返し見る
  • 詳しい人に聞きまくる

です。もし、今から覚えるのなら、優れたプログラミング講座がたくさんあります。代表的なものをあげておきますね。初心者の方でしたら Progate をおすすめします。

何とかなる。向き・不向きは関係ない

私はもともと機械工学が専門だったので、プログラムは苦手でした。泣きそうな思い出があります。期末テストで大きく躓いたんです。答案用紙に書いては消し書いては消しを繰り返し、ほとんど白紙の状態で提出しました。あとで呼び出されて追試を受けて単位をやっともらったのでした。そんな自分でも社内システムの開発を担当しているんだから、皆さんもきっと大丈夫だと思います。絶対に大丈夫です。

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また、今のプログラムの現場では、自分一人で完結するわけじゃなくて、チームで開発することがほとんどです。また、開発も多くの工程に分かれています。プログラミングだけが仕事ではないので、過度に気にする必要はないかと思います。

最後に

ここまでいろいろ話しましたが、コロナショックで、私たちの働く環境も大きく変わろうとしています。政府も「2025年の壁 IT人材が足りない」ということで、今まで以上にソフトウェア人材の育成に力を入れ始めました。

例えば、プログラミングが学校教育で2020年から必修になります。でも、本当に大事なことはプログラムそのものじゃなくて、もとになる考え方にあると思っています。この記事を読んで、プログラムを興味を持ってくれる人が増えてくれることを望みます。ありがとうございました。