世界のIT化は進み、1人1台スマートフォンなどのIT機器を持つ時代になりつつあります。ITエンジニアに分類されるプログラマに興味を持つ人もいるでしょう。しかし、
・プログラマって何をしているのだろう?
・プログラマになれたとして、将来は安泰なの?
・プログラマに向いている人ってどんな人?
といった疑問や不安を抱く人も多いと思います。
今回は、名前はよく聞くけど実際に何をしているのかよくわからないプログラマという職業について、詳しく見ていきたいと思います。
プログラマってどんな仕事?
では早速プログラマとはいったいどんな仕事なのか見ていきましょう。プログラマとはずばり、プログラミングをする人たちのことです。プログラミングとは何かというと、コンピュータにさせる処理を命令するプログラムを書くことです。
ハッカーが黒い画面になにやら英語のような文字を打ち込み、情報を盗んだり扉のロックを解除したりするシーンをスパイ映画で見たことある人も多いと思います。あれはまさにプログラミングをして、コンピュータに命令しているのです(もちろん不正に情報を盗んだりするのはいけません)!
普段皆さんはパソコンを操作するときにキーボードを打ったり、マウスを動かしたりしています。スマートフォンだとアプリをタッチして、右にスライドしてという風に捜査していると思います。実はこの裏ではプログラマが書いたプログラムが動いているのです。
このアイコンをマウスで左クリックしたときに、次の画面を表示しなさい。といった命令を、コンピュータが理解できる言葉(プログラミング言語)で書いてあげるという仕事をプログラマは行っています。
プログラマの将来性と今後の需要は?
コンピュータに理解できる言葉でプログラムを書く仕事をしているプログラマですが、将来性はあるのでしょうか?結論から申しますと、プログラマの将来はかなり明るいです!
・プログラマの供給は不足しており、今後もこの傾向は続く
・AIによって奪われない仕事をすることで、将来も安泰
経済産業省の調査によりますと、2018年時点で需要に対し22万人IT人材が不足しているというデータがあり、今後もこの傾向は続くという見込みです(https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf)。
時代はどんどんIT化に向かっていくに対し、プログラマを含むIT人材の供給は間に合っていません。
プログラマがAIによって仕事をとられるという主張を目にした方もいるかもしれません。実際に、オクスフォード大学が発表した「THE FUTURE OF EMPLOYMENT(https://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf)」を見てみると、2020年にAIに仕事を奪われる職業の中にプログラマがランクインしています。
しかし2020年現在、プログラマの需要は増すばかりです。確かにAIの普及によってプログラマの行う業務の一部はなくなるかもしれません。しかし、AIを作っているのもプログラマですから、AIに取られない仕事ができるプログラマになれば良いのです。
プログラマになった後のキャリア
プログラマの将来は明るいということはわかりましたが、プログラマになった後はどのようなキャリアがあるのでしょうか?例えば
・システムの設計をするシステムエンジニア(SE)になる
・システムを作るプロジェクトをまとめるプロジェクトマネージャー(PM)になる
・IT知識を生かしてコンサルタントになる
など、他にもたくさんあります。
一概には言えませんが、プログラマという人は基本的にアプリやシステムを作るプロジェクトの一員です。プロジェクト内にはスケジュールを管理するPM、システムやアプリにどんな機能を持たせるか設計するSE、設計を基にプログラムを記述するプログラマ、などの人がいます。
自分の担当のプログラムを書くプログラマとして経験を積んだら、より広い視野が求められるSEやPMになる人が多いです。
業務で得た知見を活かして、システムを作りたいという会社に助言をするITコンサルタントになる道もあります。
今やITというのは業界問わずなくてはならないものなので、IT会社からメーカーのIT部門に転職したり、独立してフリーランスになったりと選択肢が豊富なのもプログラマの魅力ですね。
プログラマになるためには?どんな人が向いているの?
プログラマは将来性も安心の職業であることはご紹介してきましたが、どうすればプログラマになることが出来るでしょうか?また、どのような人がプログラマに向いているのでしょうか?
・プログラマは未経験でもなれる
・学習意欲が高い人や忍耐強い人に向いている
・コミュニケーション能力もある程度必要
プログラミング経験がなくてもプログラマになることは出来ます。プログラミング経験はあるに越したことはありませんが、入社した企業や案件ごとに扱うプログラミング言語は様々です。プログラムを書く際の考え方など共通することもありますが、日本でプログラマになる場合には企業がしっかりと研修してくれるので安心して応募しましょう。
では企業が重視しているポイントは何でしょうか?必要な能力はプログラマとして適正があるかどうかということです。プログラマの適正とは、パソコンに苦手意識がなく、忍耐強い人です。
今現在パソコンが苦手でも学ぶ意識があれば問題視はされないでしょう。プログラミングに限らずITの世界は、一度暗記したら終わりではありません。技術は更新され続けるため、常に新しいことを学び続けるという意識が必要になります。学習意欲が低いと、あっという間において行かれてしまうシビアな世界です。
忍耐強さもまた、プログラマには求められるスキルです。プログラミングにはエラーがつきものです。自分では完璧に書いたつもりなのにうんともすんとも言わないということは日常茶飯事です。根気よくエラーの原因を追究し、修正していく能力が求められます。
最後に、どの仕事にも共通して言えることですが、コミュニケーション能力も必要になります。プログラマといえど常にパソコンに向かい合っているわけではありません。どのような意図でプログラムが設計されていて、誰が使うのかといった情報をプロジェクトのメンバーと共有しながら行います。報連相をしっかりと行えること、わからないことがあればすぐに質問することもプログラマには必要です。
まとめ
今回はプログラマの仕事内容から将来性、プログラマに向いている人について見てきました。
プログラマはパソコンに直接命令するプログラムを書く仕事を行っており、今後も売り手市場は続く傾向にあります。意思疎通を問題なく行うことができ、常に学習する意欲がある人に適した職業です。
IT化が進む現在において、プログラマはますます存在感をましていく職業の一つとなるでしょう。