旅行や勉強などやりたいことはあるけれど、仕事が忙しくてなかなか時間がとれない…。というのは多くのサラリーマンの共通の悩みだと思います。家族と過ごしたり、仕事の疲れをとったりと週末も思ったように自分の時間が取れないことも多いでしょう。
しかしながら、同じ時間働いているはずの同僚が資格を取っていたり、副業を始めていたりといった経験はありませんか?いつそんなことをする時間があるのだろうと驚くと思います。今回は忙しいサラリーマンの自分の時間の作り方を見てみましょう。
とにかく時間のないサラリーマン
毎朝早起きして通勤し、夕方まで働いて帰宅する。家に着く時間は早くても19時過ぎ、といった生活を送っているサラリーマン。残業があれば帰りはどんどん遅くなりますし、なかなか自由な時間を取れないと悩んでいる方も多いでしょう。仕事をしている時間以外にもやることはたくさんあります。
定時が9時-18時の場合、片道通勤時間を首都圏平均の49分とすると(注1)、8時-19時までは毎日仕事に時間が取られることになります。それ以外の時間で、家族サービスや趣味を行うことになるでしょう。
忙しい中でも趣味や副業など自分の自由時間をなるべく確保するためにはどのようにすればよいのでしょうか? 今回ご紹介する方法で自分の時間を増やしましょう。
早起きして通勤前の時間を有効活用する
まず考えられる方法としては、早起きして通勤前に自由時間を作ることです。エリート社長たちのように朝4時とかに起きる必要はありません。1時間ほどいつもより早く起きるだけで、週に5時間の自由時間を作ることが出来ます。時間確保以外の早起きのメリットとしては以下があります。
- 生活リズムが安定し、計画的に時間を過ごすことが出来る
- 朝食を確実に摂取できることで午前の仕事に必要なエネルギーを獲得できる
- 早めに通勤することで満員電車や渋滞の混雑を避けることが出来る
メリットを理解していてもなかなか布団から出られない人は、早起きする目的をしっかりと定めましょう。漠然とただ早起きするというよりも、明確な目的をもつと継続しやすくなります。副業をする、資格を取るための勉強をするなど、なんでもいいのでやることを決めて早起きをしましょう。はじめは眠いかもしれませんが、続けることでそれが当たり前になります。また後ほど述べますが、睡眠時間を削ってまで早起きするのはおすすめしません。
通勤などの移動時のスキマ時間を有効活用する
続いてご紹介する方法は、通勤やオフィス移動時などのスキマ時間を利用することです。移動中ついスマホでSNSをやったり、寝てしまったりすることがありませんか?
1日の行動を書き出してみると、何もしていない時間が結構出てくると思います。その何もしていないスキマ時間を是非自分の時間に費やしましょう。通勤時間の片道30分で出来る勉強をするだけで1日1時間の自由時間を確保可能です。
車通勤の方であっても英語などの語学のリスニングCDを聞いて勉強することが可能です。スタディング(注2)などのように中小企業診断士やFP、行政書士、基本情報技術者試験などの対策音声講座を提供しているサービスを利用してもよいでしょう。
職場の近くに引っ越ししたり、時間の取りやすい業種に転職したりする
時間捻出法としては、引っ越ししたり残業が少ない職種に転職したりすることも考えられます。大胆な方法なので今すぐに始めるというわけにはいかないかもしれませんが、自分の時間を作るという意味ではかなり有効な方法です。
通勤時間などのスキマ時間を利用する手段は先程紹介しましたが、そもそもの通勤時間を短くしてしまおうという作戦です。引っ越し費用を考えると億劫になるかもしれません。しかし、引っ越しすることで例えば合計1時間通勤を短縮できると毎週5時間自由時間は増えます。副業時間とすることで引っ越し費用も回収できますし、スキルアップや自由時間としても大きいです。電車や車での移動というのは思いのほか疲れます。自由時間が増えるだけでなく、ストレスや疲れも軽減されるので一石二鳥ですね。
自分の努力次第で勤務時間を決められるプログラマなどの裁量労働制の職種や、残業が少なく定時で帰れる職種に転職するのも時間捻出に役立ちます。上司や先輩の仕事を見ていて、将来的にも自分の時間を確保するのが難しそうな場合はいっそのこと転職するのもいいでしょう。もちろん全員に薦められる方法ではありませんが、同業でもホワイトと言われている他社に転職することで自由時間を増やすことができます。趣味や勉強の時間を確保するために、本業の時間を減らすという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
特にプログラマなどのIT系の業種は自宅などのリモートワーク環境も整っており、未経験者でもしっかり研修してくれる売り手市場なので、一考する価値はあります。
時間を作り出す際の注意点
ここまで時間を作り出す方法をご紹介してきましたが、注意点もあります。それは睡眠時間を削ったり、心身に負担をかけたりする方法を選択しないということです。
もちろん、普段寝すぎている人は短めの睡眠時間に改めてもいいでしょう。しかし、人間は6時間睡眠では徹夜するのと同じくらいの疲労が残るという研究もあります(注3)。個人差はありますが、寝不足の状態で自由時間を増やしてもパフォーマンスは変わりません。まずは自分の適切な睡眠時間を24時間から引いた時間を生活時間として、その時間から自由時間を捻出できるように工夫しましょう。
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自分の時間を増やすことに直接は関係ありませんが、体力をつけることも必要です。同じ時間仕事をしても疲れる人と、仕事後に行動できる人がいます。普段から運動やトレーニングをして疲労がたまりにくい体を持っている人は、仕事をした後にも体力が残っているので集中して勉強することが出来ます。
人生100年時代ともいわれる中で、長期的に自分の時間で好きなことをするために、心身ともに健康体でいましょう。
まとめ
今回は忙しいサラリーマンの方が自分の時間を作るための方法をご紹介しました。個人差があるため、全員に等しく当てはまる方法ではありません。まずは自分の1日の行動を振り返り、睡眠や食事などの必要時間以外の時間がどれくらいあるかを考えてみましょう。無駄なことをしている時間があればその時間を有効活用し、そもそも時間が少ない場合には転職等も視野に時間を増やすことを考えてはいかがでしょうか?
注釈)
1.通勤時間平均
https://soken.xymax.co.jp/2019/06/04/1906-worker_survey_2019/
2.スタディング
https://studying.jp/bijihou/?waad=yOmtmAMy&utm_source=a8&utm_medium=affiliate&utm_term=RN_010_000022&_acr=09c80f46edb9fdcf090032a750c41a95&_acreqid=2f58f431-f7eb-40e5-900b-d371c672183c
3.睡眠に関する記事
https://tabi-labo.com/135190/ways-to-get-better-sleep
https://www.elitedaily.com/life/ways-to-get-better-sleep/974053(英語サイト・原文)