プログラミング初心者がWeb業界に転職するには?最短でエンジニアになるために大事なポートフォリオ作りのポイント3選

ITテクノロジーの普及や、企業のデジタルトランスフォーメーションによって、最近では日本でもプログラミングやコンピューターサイエンスに精通するエンジニア人材が重宝されています。

その給与や希少性、働き方の自由度に惹かれて「エンジニアとしてWEB業界に転職しよう!」と考えている方も多いでしょう。

でもいざ勉強を始めようとしても「この勉強で本当にエンジニアとして働けるのか…?」と不安になることも多いと思います。

今回は、プログラミング初心者がより効率的にエンジニアとしてWeb業界へ転職するために重要な「ポートフォリオ作り」について、押さえておきたい3つのポイントをご紹介していきます。

エンジニアはどんな仕事なのか?

Webサイトやアプリの周辺業務を行う

Web業界におけるエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションの設計・開発・保守を行う職種のことを指します。

プログラミングやその周辺技術を駆使して、その会社のサービスに関わるものを作り、メンテナンスや機能追加の業務までを行います。

PCによる作業が多くなるため、基本的に就業時間中に外出することはなく、リモートワークやフレックスタイム制などの幅広い働き方が可能であることも特徴の一つといえます。

その需要は急速に高まっている

経済産業省の調査によると、2030年には38万人のエンジニア人材が不足するといわれています。

そのため、画期的なITサービスを作るスタートアップだけでなく、水面下でIT化を推進する大企業でもエンジニアの採用ニーズは高いといえます。

Web業界のエンジニア採用面接で企業が見るポイント

エンジニア面接で最も重要視されるポートフォリオ

いくらエンジニアが不足している業界情勢があるとはいえ、企業はできる限り自社にマッチした、優秀なエンジニアを採用しようと考えています。そんなエンジニア採用で最も重視して見られるポイントがポートフォリオの質です。

ポートフォリオとは「何らかの技術や業務の成果物を第三者が見やすいように整理したもの」であり、エンジニアにとってはそれまでの学習や業務で自分が開発に携わったサイトやアプリのことを指しています。

エンジニアの場合、その見た目だけでなくそこに使われている技術・開発環境など様々な側面から評価されます。

転職では業務経験者と枠を争う必要がある

ポートフォリオは自分で手を動かせば誰にでも作ることができますが、初心者がエンジニアとして転職する際にはより質の高いポートフォリオを意識して作る必要があります。

なぜなら、転職市場ではエンジニア業務経験者と採用枠を争わなければいけないからです。専門的な技術・知識を必要とするエンジニアの採用では、「エンジニアとして働いた経験があるか」という部分がポートフォリオと同じくらい重視されます。

したがって、業務未経験の初心者が内定を勝ち取るためには、業務未経験であることをポートフォリオの内容で補う必要があるというわけです。

最短でエンジニアになるためのポートフォリオ作りのポイント① – なりたいエンジニアの種類を決める

Web業界の会社内には複数の種類のエンジニアが存在する

一口にエンジニアといっても、Web業界のエンジニアにはたくさんの種類の職種があります。

詳しい仕事の内容などは省略しますが、主に下のようなエンジニアの職種があります。

  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンドエンジニア
  • データエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • インフラエンジニア
  • AIエンジニア

これらの職種は基本的にその役割で区別されていますが、使う技術も職種ごとに異なることが多いです。

つまり、自分が転職後になりたい職種が使う言語や技術を盛り込んだポートフォリオを作ることで、より成功確率が高まるわけです。

その需要は急速に高まっている

「でも、いろいろなことができる人材の方が採用されそうじゃない?」と思う方もいるかもしれません。

筆者の見解としては、初心者が転職時に公開するポートフォリオでは1つ技術を深くまで追求したものを作るべきだと考えています。

そもそも募集職種の現場で必要のない技術を盛り込んでも選考でポイントにはなりませんし、幅を広げると一つ一つの仕上がりが雑になる可能性があります。

多種多様な技術を使いこなすエンジニアを「フルスタックエンジニア」と呼びますが、そういった人材になるのは業務経験をある程度積んだ後でも遅くはありません。

最短でエンジニアになるためのポートフォリオ作りのポイント② – 現場で使われている最新の技術を知る

Web業界の技術にはトレンドがある

Web業界のエンジニアが使う技術にはトレンドがあり、その変化スピードは非常に速いです。

こちらの動画では、世界のIT産業の中でのプログラミング言語人気ランキングの推移を紹介しています。

動画の冒頭に割合の高かった言語は、動画の最後ではランキング外になっていますね。

直近10年で見てもその変化が大きいことが見て取れます。

つまり、自分が必至に勉強してポートフォリオに盛り込んだ技術が最近現場では使われてない…なんてこともあり得るわけです

「自分の志望する職種では最近どんな技術が使われてるのだろう」ということを調べてから、ポートフォリオ作りを始めることが無難といえるでしょう。

志望企業で活用できる技術の習得がアピールポイントになる

いくらトレンドがあるとはいえ、細かい点で見れば使っている技術は企業によって様々です。

「どうしてもこの会社に入りたい!」という企業がある人の場合は、その企業のエンジニアに話を聞きに行って、どんな技術を使っているのか聞いてみるのも一つの手段です。

実際その会社が使っている技術で作られたポートフォリオを持って面接に行けば、「この人は即戦力になるかも」と思ってもらえてポイントアップに繋がることもありますから、技術的にマッチする人材を目指すというのは有効な戦略といえます。

最短でエンジニアになるためのポートフォリオ作りのポイント③ – 短期集中で1つのポートフォリオを作り上げる

開発スピードも大きなアピールポイントのひとつ

採用選考で公開するポートフォリオでは、その開発スピードも重視されるポイントの一つです。

Web業界では、普段の開発業務でのスピードを意識している企業が多く、若い企業になるほどその傾向は顕著です。

そんなスピード重視の会社のエンジニア採用面接に、何年もかけて作ったアプリーションのポートフォリオを公開したら、面接官はどう思うでしょうか。

「この人仕事遅そうだな…」と思ってしまいますよね。

これは極端な例ですが、逆に言えば「質の高いポートフォリオを短期間で作った」というアピールができれば、大きな加点になるわけです。

キャッチアップ能力の高さを証明することができる

業務未経験の初心者の場合、ポートフォリオの開発スピードの速さをアピールすることで、未知の課題をキャッチアップしてクリアする力を証明することができます。

エンジニアの業務では、いきなり使ったことのない技術やツールの使用を余儀なくされることがあり、「ググる」というのがエンジニアの重要なスキルになっているほどです。

初心者はポートフォリオ作りの過程でインプットとアウトプットを知識ゼロから繰り返すしているわけですから、そのスピードが速ければキャッチアップ能力の面で高い評価を得ることができるのです。

まとめ

今回は、初心者が最短でエンジニアになるためのポートフォリオ作りについて、そのポイント3選をご紹介してきました。
もちろん、選考ではその人の性格的適性や人柄なども評価観点にはなりますが、必死に勉強して作り上げたポートフォリオは間違いなく大きなアピールポイントになります。

この記事を見て「Web業界でエンジニアになりたい!」と思った方は、今すぐポートフォリオ作りを始めてみましょう。