「理系じゃないとプログラマになれない!」なんて誰が決めた!?文系でもプログラマへ転職できる7つの理由

プログラマというとゴリゴリの理系集団の印象を持たれがちですが、文系出身のプログラマは意外と多いのが現状です。

さらに、IT業界未経験でも誰にでもプログラマへ転職できる可能性は十分にあります。

そこで本記事では、文系でもプログラマへ転職できる理由を紹介しますので、「文系出身でIT業界未経験でもプログラマになれるのか知りたい」という方、ぜひ参考にしてみてくださいね。

文系でもプログラマへ転職できる7つの理由

文系でもプログラマへ転職できる理由は様々ありますが、本記事では7つの理由に絞って端的に紹介します。

理由1 文系卒のIT技術者が実在するため

独立行政法人情報処理推進機構が2016年に調査した「IT人材白書2017」の「IT企業IT技術者の最終学歴での専攻」というデータ(参照(https://www.ipa.go.jp/files/000059086.pdf p.193)によると、IT企業でIT技術者として働く社員の36.1%が文系学部の出身。


プログラマの約3分の1が文系というデータが示す通り、「文系はプログラマになれない」という思い込みは捨てましょう。

理由2 プログラミング言語は英語で、最新情報も英語のため

コンピュータを動かすための「プログラミング言語」には、マイナーなものまで含めると全世界で数百種類の言語が存在しますが、ほとんど英語が用いられています。

それらの情報には、日本語ドキュメントもありますが、最新情報となると英語のドキュメントから情報を収集しなければなりません。

英語の読解力が必要という点においては、文系はアドバンテージがありますね。

理由3 一般的なプログラミングに高度な数学の知識は不要のため

「コンピュータ=数学」というイメージから、プログラミングには高度な数学の知識が必要だと思っている方、安心してください!

IT企業の一般的なプログラミング業務には、高度な数学の知識はほぼ不要で、「四則演算」や「集合」のような簡単な数学の知識さえあれば十分に対応可能です。

もちろん、研究機関や宇宙開発などの専門的な職場では、高度な数学の知識は求められますが、一般企業のプログラミングでは高度な数学は必要ありません

理由4 一般的なプログラミングに理科系の知識も不要のため

ほとんどのIT企業では、高度な数学だけでなく、理科系の知識もほぼ使いません。

文系が苦手とする、化学、物理などの難解な式を、一般的なプログラミング業務で使うことはありませんので、専門的な職場に入社しない限り、プログラマ転職後に理系の専門知識を勉強する必要はありません。

理由5 読解力が必須のため

システムやアプリ制作は、最初にどんなものを制作するかを詳しく決める「要件定義」をして、続いてどのように作るかを具体的に「設計」し、それを基に「実装」と呼ばれるプログラミング作業を進めていきます。

プログラマは、作ってほしい設計書を見て、依頼者や設計者の意図を読み取って実装をしていく必要があります。

また、プログラマは、初心者からベテランまで、仕事中はもちろんのこと常日頃から、技術書などを読み勉強してスキル向上をしなければなりません。

文章量の多いドキュメントの内容を的確に理解することは、文系の得意とするところです。

理由6 IT業界の人手不足により求人数が増えているため

現在の日本では労働人口が減っており、どの業界でも人材不足が大きな問題となっていますが、特に、IT業界では2015年の時点で約17万人もの人材が不足しており、2030年には約79万人の人材が不足すると試算されているほど人手不足は深刻な問題です。

ITの仕事には、必ずプログラマが必要で、他の業界よりも求人数は増えています。

実際に、「文系や初心者OK」というプログラマの求人もあります。

入社後に研修を行い、プログラマを育成していくのです。

ただし、プログラミングは一朝一夕でマスターできるほど簡単なものではありませんし、ITは日々進化していますので、プログラマはベテランになっても常に勉強しなければならない職業です。

人手不足と安心せず、外国人労働者やAIから仕事を奪われないよう危機感を持っておきましょう。

理由7 論理的思考力に理系、文系は関係ないため

プログラミングには、理系の知識よりも「論理的な思考」が欠かせません。

条件に応じて処理を分ける複雑なプログラムの場合は、いかに無駄のないコードをかくかがポイントです。

物事を論理的に考察し、アウトプットする能力には、理系とか文系とかは関係ありませんよね。

まとめ

本記事では、文系でもプログラマへ転職できる理由を7つに絞って紹介しましたが、プログラマになるのに、結局のところ、理系、文系は関係ないということは伝わりましたか。

2020年には日本でもプログラミング教育が小学校で必修化されることからも、プログラミングは理系や文系の垣根がないスキルといえます。

つまり、文系とかIT業界未経験という理由でプログラミングの勉強やプログラマへの転職をためらうのはナンセンスなのです。

今のうちにプログラミングを習得すれば将来的に役立つ可能性が高いので、勇気を出して最初の一歩を踏み出してみましょう。